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いきなりの事だったのに俺と宮川先輩の声は、綺麗に重なってしまった。
この勢い良く入って来た人はこのビジネスホテルのリーダーである。
リーダーはダンディズム溢れる三十路前半のおっさんだ。ふざけた時に使う呼称がおじ様である。
「なんで俺が教育係なんですか?俺より優れてる人は沢山いるはずですよ!?」
俺は一番の疑問を投げ掛けた。
「いや……智輝っちもこのホテルに勤めて二年経つしそろそろ教育係という経験をさせてもいいかなって……」
「智輝っちってなんですか!?普通に呼んで下さいよ……。そっか、俺もやっと教育係か。ありがとうおじ様愛してる!」
「気持ち悪いから愛してるとか言うな!とりあえず待機室に新人二人が来てるから愛理ちゃんと早く行ってこいよ。」
すでに当たり前となっているおじ様は無視する方向らしく、少し悲しんだところで俺と宮川先輩は待機室に向う事にした。
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