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「おい!お前、何泣いてんだよ!ほら、わがまま、聞いてやったぞ」
アパート下には、
スーツの上着を脱ぎ、
肩を揺らして息をする、
彼の姿。
「なんで・・・…」
私は突然の出来事に、
目をぱちぱちとさせることしかできずにいた。
「お前が会いに来いって言ったから来たんだろ!」
そう言って彼は、にっこりと笑った。
そして、空を指さす。
「天の川、ちゃんと見えるじゃん」
私は指差されたほうを必死にみるけれど、うまく見えずにアパートを飛び出した。
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