星空を君に

災難と同居人

はぁ、とため息をつき、岩波は少し咳ばらいをした。

「岩波と申します。高瀬さん、今日からあなたはこの学園で過ごすことになります。友達をたくさん作って、自分のやりたいことに誠意を尽くし、有意義に生活をおくって下さい」

岩波のキラキラした笑顔につられ、楓華も自然と笑顔になっていた。

「おぉ、そうじゃ、高瀬君。岩波君は君の担任じゃ。今から校内を案内してもらうとよい」

「そうですね！それじゃ行きましょうか、高瀬さん」

この人いくつなんだろうと思ってしまうはしゃぎっぷり。

「はい！お願いします！」

楓華は楽しみだなー！とにこにこ。

そして二人は「失礼しました」と理事長をあとにした。