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「やべぇー!」
小さな家の二階から
大きな叫び声が響いた。
少年は携帯を見ると
着信履歴があったが
時間がないため返事は
しなかった。
起きたばかりの少年は
寝ぼけながらも時計を見る。
「うわーもうこんな時間かよ」
時計は8時20分をさしていた。
髪の寝癖を直し、
どこかぎこちない大きな
制服を急いできる。
螺旋階段で一階に下りると
台所に少年のお母さんがいる。
急いで玄関に向かった。
「いってきまーす!」
そう言うと大急ぎで家を出た。
「気をつけなさいよー」
優しい声で台所から
少年に言ったが
すでに少年は玄関にいなかった。
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