第1章 【誘拐】

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パシンッ!! 痛いっ!! 「テメェ…。 今自分がおかれてる立場考えてモノ言えよ」 そう言って私の髪の毛を強く掴む。 目に涙が溜まる…。 「おいおい、さすがお嬢様だねぇ。 このくらいで泣いちゃうんだ?」 悔しい…これは怖いとか痛いとかの涙じゃない。 「もっと泣かせてやろうか?」 ゾクッ…。 男の唇が耳を舐める…。 「おい!! 止めとけよ。 女には手を出さないって言ってただろ? 目的は親父だろ?」 1人の男がそう言った。 目的は父? 「ふん…。生意気な態度取ってみろ。 2度と空を見れないと思え」 ザワッ…全身に鳥肌が立つ。 「さぁ~て!! ショータイムと行きましょうか!!」 その声で1人の男がビデオの電源を入れたようだ。 緑のランプが点灯した…。 「時間、誰か計ってろ」 どうやらさっきから話してる男がリーダー的存在。
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