第3章 【真実】

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「大丈夫!? 痛い!?」 すると龍ちゃんは片手で強く私を抱き締める。 「大丈夫…まだ痛み止めが効いてるみたいだ…」 嘘…もう切れててもおかしく無い。 きっと凄く痛いに決まってる。 「龍ちゃん…痛み止め…飲もうか? 水道出る?」 そう言って起き上がろうとした私を抱き締めて、龍ちゃんは放さない。 「龍ちゃん!! 駄目だよ!! 痛いでしょ!?」 すると私の耳元で龍ちゃんは言う…。 「薬は美華が良い…」 ボッと顔が赤くなる。 龍ちゃんは平然とした顔で私を見つめる。 「でっでも…ほら…傷が開いたら困るじゃない? それに痛み止めを飲ませないと先生に怒られちゃうし…」 「終わってからでも薬は飲める……そうだろ?」 ドキッ…。 龍ちゃんの顔が近い…。 「美華が欲しい…」 その言葉は魔法の呪文のようだった…。 龍ちゃんは自分の上に私を座らせる。
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