最終章 【永遠の愛】

2/86
10052人が本棚に入れています
本棚に追加
/196ページ
「重くない!? 傷痛まない!?」 恥ずかしい…。 「大丈夫…美華は軽いから。 片手が使えないんだ…服…脱がせてよ…」 ドキッ…私が!? 「……でっでも…」 「美華…約束忘れた?」 約束? 「俺の好きにして良いって美華は言ったよね?」 意地悪な龍ちゃんの目が妙に色っぽい。 「だから…服…脱がせて?」 私は熱くなった顔でコクリと頷いた。 どうしよう…なんだか変な展開になってる…。 龍ちゃんが着ているシャツのボタンを、ゆっくりと外していく。 「美華…可愛い…震えてる」 龍ちゃんは優しい目で私を見上げて笑った。 「だって…男の人の服、脱がすなんて初めてだから…」 もう顔から火が出そう。 「そっか!! 今までは美華が身動きが取れない側で、俺が自由だった。 今は俺が身動きが取れなくて、美華が自由…。 立場が逆転したな…」 「もう!! そんな目で見ないで!!」 私は恥ずかしくて龍ちゃんの目を両手で隠す。
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!