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「重くない!? 傷痛まない!?」
恥ずかしい…。
「大丈夫…美華は軽いから。
片手が使えないんだ…服…脱がせてよ…」
ドキッ…私が!?
「……でっでも…」
「美華…約束忘れた?」
約束?
「俺の好きにして良いって美華は言ったよね?」
意地悪な龍ちゃんの目が妙に色っぽい。
「だから…服…脱がせて?」
私は熱くなった顔でコクリと頷いた。
どうしよう…なんだか変な展開になってる…。
龍ちゃんが着ているシャツのボタンを、ゆっくりと外していく。
「美華…可愛い…震えてる」
龍ちゃんは優しい目で私を見上げて笑った。
「だって…男の人の服、脱がすなんて初めてだから…」
もう顔から火が出そう。
「そっか!! 今までは美華が身動きが取れない側で、俺が自由だった。
今は俺が身動きが取れなくて、美華が自由…。
立場が逆転したな…」
「もう!! そんな目で見ないで!!」
私は恥ずかしくて龍ちゃんの目を両手で隠す。
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