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すると時間を計っていた男が手を上げる。
「また連絡する。
パスワードは“デビル”だ」
デビル…悪魔…。
そして男は電話を切った。
「今のじゃ長すぎる。
次からは警察に逆探されないように、電話は短めにしよう」
「あのビデオ…ネットで流れてる…の?」
ピタピタと冷たいナイフが頬に当たる。
「今はパスワードがかかってるから特定の人間しか見れない。
でも、お前の親父次第で全世界に流しても良いと思ってるよ。
お嬢様は全世界で有名人だ」
「そんな…。
要求は!? 何が欲しいの!?」
「おいおい…お前は人質なんだぞ?
もっと怖がった顔してもらわないとな…」
そう言うと男は私の制服のブレザーのボタンを、1つ1つナイフでブチ、ブチっと切っていく。
「イヤァ!! やめて!!」
「できるじゃねぇか…その怖がった顔がそそるねぇ…」
男達の表情が全くわからないだけに怖い…。
「今頃、お前の親父さんも青ざめてるとこだろうよ。
よし、もう一度電話するぞ。
時間計れ」
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