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あの人が青ざめるわけがない…。
私になんて興味は無いだろう。
ただ、青ざめるとしたら自分の名を汚さないため…。
「もしもし。
見てもらえましたか?
お嬢さんは預かってます。
無事に返して欲しければ明日までに6億用意しろ。
用意できなければ娘は死ぬと思え」
ドキッ…。
「警察に連絡したら、娘が死ぬ瞬間の映像を世界にバラ撒くからな?」
そう言って男は電話を切った。
声はボイスチェンジャーで変えいる。
「6億なんて払えるわけ無いでしょ!?
それに明日までなんて無理よ!!」
「さすが親子だな。
父親も同じこと言ってたよ。
でも、そのくらいの金すぐに用意できるんじゃないのか?
裏金貰って私腹を肥やして来た親父さんなら」
「裏金…? 裏金って何!?」
「ホントこれだからお嬢様は困ったもんだ。
何にも父親のこと知らないのか?」
冷酷な男ってことだけは知っている…。
「入学試験なんてあって無いような物だ。
金さえ積めば馬鹿でも入れる」
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