第1章 【誘拐】

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そっそんな…。 「あんたの親友…なんだっけ? いつも一緒にいる女」 「朱里…?」 「そう…あの女も裏口入学だ。 本人が知ってるかは、知らねぇけど…」 朱里…。 「さて、アンタにはしばらく俺達に付き合ってもわうから。 逃げようとしても無駄だよ? そんなことしたら殺すから」 ゾワッ…全身が震える…。 そして男達は出て行った。 ビデオの電源は切られているようだ。 ランプが点いてない。 「はぁ…」 大きなため息が出る。 朱里…。 朱里は悪くない。 私と朱里が出会ったのは小学生の時。 もし裏口入学の話が本当だとしても、朱里が知ってるはずがない。 悪いのは父だ…。 あの時もそうだった…。
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