第1章 【誘拐】

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父が家政婦と愛人関係になり、別れを切り出した父を恨んだ家政婦は小さな私を誘拐した。 手切れ金を要求するために。 女は捕まり、私は3日で解放された…。 でも今回の犯人達は、ネットとビデオを使い逆探の知識もあるようだ…。 もし父がお金を用意したとしても、私を殺すかもしれない…。 数時間が経ち、また犯人達が入ってくる。 そして私の前にコンビニの弁当を置いた。 「腹減ってるだろ? 食えよ」 でも両手を縛られている私は、床に置かれたお弁当を食べられない。 「手を…ほどいてくれないと…」 「ふっ」 すると男は笑う。 「這いつくばって食べれば良いだろ!? お嬢様にはプライドがあってできないか?」 コンビニのお弁当を私は食べたことが無い…。 食事は全て家政婦さんが作ってくれるし、お昼は学校無いにあるレストランを利用している。 「……食欲が無いから…」 嘘、さっきからお腹が鳴っている。
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