第1章 【誘拐】

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髪の毛を強くわし掴みされる。 「ほら、立て!! 部屋の隅まで移動するんだ」 私は渋々立ち上がるが、足も縛られていてよろめく。 「ほらっ!! ぐずぐずするな!! 早くしろ!!」 ピョンピョンと跳ねては転ぶ私を見て、犯人達は笑う…。 「さすがお嬢様。 下着は純白のシルクかな?」 ゾクッ!! 転ぶ度に下着が見られていることに気付く。 歯をぐっと噛みしめ、その屈辱に耐えながら私は部屋の隅まできた。 すると後ろからドンと押される。 「キャァ!!」 勢いよく床に倒された。 そして何かの配管に、手を結んでいる縄とを手錠で固定される。 その私の姿が映るように、ビデオカメラとパソコンも移動している。 「逃げられると思うなよ。 24時間、お前のことは監視してるからな」 そう言うと犯人達は出て行った。
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