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「あっ!! これ預かったよ。
いつもの」
そう言って封筒を渡された。
「……今度は誰?」
私は送り主の書かれていない封筒をじっと見た。
「わからない。
高等部の人じゃ無かったよ?
見たこと無い人。
その人も人から頼まれたって言ってた」
私達は高等部の3年生、18歳。
「ふ~ん…」
興味無さげにポケットに封筒を閉まった。
「イイ男だったよ?
大学の人かなぁ?」
「どっちにしても、自分で持って来いって話だよね。
その時点でアウトかな」
私は苦笑いした。
「美華って彼氏作る気無いわけ!?」
「そっ…そんなんじゃないけど…」
「でも、私達ももう高3だよ?
まだ誰とも付き合ったこと無いのって美華くらいじゃない?」
「朱里は大袈裟に言い過ぎ!!
絶対他にも居るってば」
私達は教室に入り席に座る。
私と朱里はいつも席が前後か左右。
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