第2章 【真の目的】

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4人が部屋を出て行き、しばらくすると1人が戻って来る。 ここに1人で来れるのは龍ちゃんだけ!! でも、念のため警戒して相手の出方を窺った。 すると男はサングラスを外す。 「龍ちゃん…」 「大丈夫か?」 「うん…でも、これから私はどうなるの?」 龍ちゃんはバンダナを外し床に座った。 「美華は…もう少しここに居ることになると思う…」 えっ? 「でも!! 身代金を受け取ったら終わりなんじゃ…」 やっぱりお金さえ受け取れば、人質は用済み? 「……」 「ねぇ!! 龍ちゃん!!」 龍ちゃんは俯いたまま。 「身代金を受け取るだけが目的じゃない…。 本当の目的は別にあるんだ…。 身代金は逃亡費用にしか過ぎない」 本当の目的? 「何!? 何なの!?」 「美華には悪いけど…親父さんへの復讐」 復讐!?
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