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人生をめちゃくちゃに!?
その言葉に気を取られていると男の唇が、私の唇に押しあてられる。
「…ぅぐ…っイヤ…」
いやらしく舌が口の中に入ってくる。
さっき龍ちゃんとキスしたばかりの唇なのに…。
私の涙は止まらなかった。
その舌が首筋を張って胸元に近付く。
ビクリと体が跳び跳ねた。
怖い…ヤラれる!!
その時だった。
男の携帯が鳴りだす。
「チッ」
舌打ちをしながら男は私から離れて電話に出た。
「もしもし……。
ああ。
お前今何処にいる!?」
かすかに龍ちゃんの声が電話の向こうから聞こえた気がした。
龍ちゃん…助けて…。
「ああ。わかった。
すぐ行く」
その言葉にホッとした。
「楽しみは後に取っておくか…。
おとなしくしてろよ?」
そう言って、また私の体に近付き、胸元に唇をあてる。
「イタイッ」
キュッと強く胸に吸い付かれる。
そして男は近距離で顔をあげてニヤッと笑った。
「マーキングだ」
そう言って部屋から出て行き、何かを引きずっている音が扉の向こうで聞こえる。
ガン!!
きっと何かでドアをふさいだんだ…。
「はぁ…」
怖かった…まだ体が震えてる。
ふと胸元を見た。
!!!!
強く吸い付かれた場所に、赤紫のキスマークが付いている。
元々、お母さんと似て色が白い。
その白い肌にあの男のマーキング…。
「…ぅ…っく…ひっく…」
龍ちゃん…。
もしあの男にヤラれるなら…その前に初体験は龍ちゃんに捧げたい…。
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