第2章 【真の目的】

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人生をめちゃくちゃに!? その言葉に気を取られていると男の唇が、私の唇に押しあてられる。 「…ぅぐ…っイヤ…」 いやらしく舌が口の中に入ってくる。 さっき龍ちゃんとキスしたばかりの唇なのに…。 私の涙は止まらなかった。 その舌が首筋を張って胸元に近付く。 ビクリと体が跳び跳ねた。 怖い…ヤラれる!! その時だった。 男の携帯が鳴りだす。 「チッ」 舌打ちをしながら男は私から離れて電話に出た。 「もしもし……。 ああ。 お前今何処にいる!?」 かすかに龍ちゃんの声が電話の向こうから聞こえた気がした。 龍ちゃん…助けて…。 「ああ。わかった。 すぐ行く」 その言葉にホッとした。 「楽しみは後に取っておくか…。 おとなしくしてろよ?」 そう言って、また私の体に近付き、胸元に唇をあてる。 「イタイッ」 キュッと強く胸に吸い付かれる。 そして男は近距離で顔をあげてニヤッと笑った。 「マーキングだ」 そう言って部屋から出て行き、何かを引きずっている音が扉の向こうで聞こえる。 ガン!! きっと何かでドアをふさいだんだ…。 「はぁ…」 怖かった…まだ体が震えてる。 ふと胸元を見た。 !!!! 強く吸い付かれた場所に、赤紫のキスマークが付いている。 元々、お母さんと似て色が白い。 その白い肌にあの男のマーキング…。 「…ぅ…っく…ひっく…」 龍ちゃん…。 もしあの男にヤラれるなら…その前に初体験は龍ちゃんに捧げたい…。
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