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「オヤジって…」
私は女を見た。
「何余計なこと言ってんだよ!! ちょっと来い!!」
そして女とあの男は部屋を出て行った。
「鍵を壊されたんじゃあ、このフロアーはもう使えない。
違う階に移動するぞ!!
アイツ等に言って来い!!」
「はい。わかりました」
…龍ちゃんの言葉にもう1人の男は敬語で返事をした…。
龍ちゃんより立場が弱い人間?
それとも年下?
その男が出て行き、龍ちゃんと2人きりになる。
「美華…何をされた? あの後何があった?」
龍ちゃんは私の前にしゃがみ込む。
「……あの男が来て…それで…襲われそうになったけど龍ちゃん、あの男に電話したでしょ?
それであの男は出て行った…」
「襲われそうになったって…何をどうされた?」
えっ?
「そんなの言えない…」
私はまた俯く。
「良いから言えよ。美華」
龍ちゃん…。
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