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「はっ!? お前馬鹿か!?
この女は園長をやるための餌だぞ!?」
えっ…!?
さっきからやり取りされている“やる”って…“殺る(やる)”って意味!?
龍ちゃんは目的は復讐だと言っていた…。
最終目的は父親を殺すことなの!?
だからピストルなんて持ってるの!?
震えて歯がぶつかりカチカチと音をたてる。
「どうせ、この女もやるんだろ?
だったらその前に回しちまおうぜ!!」
ドキッ!!
すると龍ちゃんは男に勢いよくピストルを向けた。
カチャンとピストルから小さな音がする…。
「おいおい!! 冗談だって!!
そう熱くなるなよ」
男は両手をあげて苦笑いしている。
「俺は、そういう下品な趣味は無いんだよ。
2度と口にするんじゃねぇよ」
龍ちゃん…。
「わかった…わかったから銃下ろせよ。
な?」
「手錠を外せ。上の階に移動する」
そう言って龍ちゃんはピストルを下ろした。
龍ちゃんもピストルを持っていたことが、ちょっとショック…。
この人達の仲間なんだから仕方ないのかもしれないけど…その銃口を次は父に向けるの?
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