第2章 【真の目的】

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そして私は縛られていた足の縄を外されて、手錠も外してもらえた。 でも、後ろ手でしばられた縄は外してもらえない…。 龍ちゃん、敬語を使っていた男、私、そしてあの男…。 1人ずつしか通れないような細い階段を、その順番で上がった。 築20~30年は軽く経ってるだろう。 古い小さなビル…。 いったい此処はどこだろう…。 するとスカートの後ろの方で違和感を感じる。 私は恐る恐る後ろを振り向いた。 するとあの男が私のスカートをめくっている!! 「キャァ!! やめて!!」 私は階段でしゃがみ込んだ。 「どうした!?」 龍ちゃんが振り返る。 「別に何も」 男は知らん顔をした…。 悔しい…。 こんな男の言いなりにならなきゃいけないことが、屈辱的で悲しい…。 「ほら!! 立たせてやるよ」 そう言って私の両脇を抱えて立たされる。 その隙に両胸を揉まれた。 「イヤァ!! もうイヤ!!」 私の目から涙が流れる。 許せない…こんな男許せない!!
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