第2章 【真の目的】

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「でも!! 私の父親だよ!? その父が復讐されるって聞いて黙っていられる!?」 あんな父親でも…私の父だから…。 「大丈夫。親父さんへの復讐の鍵は俺が握ってる。 アイツ等だけじゃ実行できない。 ほら、口開けて」 「どういう意味!? うぐっ!!」 そう言った私に幕の内弁当の肉団子が押し込まれる。 「頼むから…俺を信じて今は聞かないでくれ…」 意味がわからない…。 でも龍ちゃんを信じるしか無いんだ…。 「龍ちゃんはお腹空いてないの?」 「ペコペコ」 そう言って笑う龍ちゃんと、2人で1つのお弁当を食べた。 一膳の箸で…。 生まれて今日まで彼氏が居なかった私は、間接キスだけでもドキドキする。 龍ちゃんはきっと何とも思っていないんだろうけど…。 そして、食事が終わり水を飲ませてくれる。 「今日は寒いな…」 そう言うと私の横に座り、2人で1つの毛布に包まった。 「さっき…何された?」 ドキッ!!
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