第1章 【誘拐】

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私は後ずさりをしながら大声を出そうとした。 「キャッ…ぅっ!!」 ビリビリと体が痺れたと同時に、私は意識を失った。 それからどれくらいの時間が経ったんだろう…。 私は冷たい床で目を覚ました。 首が痛い…。 !!!! 首に触れようと手を出そうとしたが、後ろで手を強く縛られていて身動きできない。 両足も縛られている…。 ここ…どこ…? 私は周りを見回した。 あの連中は居ない…。 外が見えないように、全ての窓にカーテンがされている。 どこかのビル? ふと5メートルほど先にあるビデオカメラが目にとまる。 何!? 写されてるの!? それともどこかから監視してるの!? 足がガクガクと震えた。 昔にもこんなことがあった…。 本当に小さな子供のころ。
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