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「失せろってのが
聞こえねーのか?
人形なのかお前。」
直巳は、
声を荒らげず、静かに
アリスに言い放つ。
アリスは、一瞬だけ
冷たい瞳をしたが
すぐに先程の笑顔に戻る。
「今日は、機嫌悪いみたいね
まだ一週間くらい日本に
居るから気が
向いたら連絡してね」
アリスは、千恵に軽く会釈し
直巳に手を振る。
「またね“直樹”」
最後にそう呟き
不敵な笑みを浮かべ
アリスは、店を後にした。
直巳は、より一層
怒りの表情に変わる…
それは憎悪に近い
形相であった…
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