四話 逃げるな!意気地無し!

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「おはよ。千恵ちゃん。」 「あ、おはよ…」 学校に着くと相変わらず 綾は、千恵に近寄ってくる。 「元気ないね…大丈夫?」 「あ、うん。平気だよ~」 千恵は、咄嗟に作り笑顔で 微笑む。 昨日直巳と喧嘩してから メールも電話もしていない。 怒っている…よね… と思うと怖じけずいて 連絡できない…。 そんな事を考えていたら いつものパターンだ。 講義は、すでに終わっていた。 休憩時間に入ったが 千恵は座ったまま 立ち上がろうとしない… できない。 綾も千恵の普段と違う態度に 若干の気を使っていた。 が… 「裏切りもの~~!」 叫びながら少女は、千恵の 背後から突進し背中を ビタンと叩く。 千恵より一回り太った体格 愛嬌のある顔に 派手な髪色、服装 典型的なバンギャだ。 彼女は、千恵の背中を叩くと ポカポカと千恵の頭を叩く。 「まみりん痛いよ~」 「千恵の裏切りもの~」 「ええー」 半泣きになりながら まみりんは、愚痴を溢す。 「昨日馬場で見たー  いつの間に  彼氏作ったのさ~!」 「あ!ああ…ごめーん!」 まみりんと千恵は、 いわゆる親友 小学生の頃からの同級生でありバンギャ仲間。 千恵がバンギャになったのも まみりんの影響がでかい。 メシア一筋と二人は、決め いつか彼女になれる日を 夢見て今日まできた。 「どこで出逢ったのさ~!  どんな人なのさ~!」 「え、ええと…」 千恵が返答に困っていると 意外! 綾が口を開く。 「ChaosのVoの  ナオ・ヴラドさんですよ~」 千恵は、凄い勢いで綾に 振り替える。 「あ、綾ちゃん…  知ってたんだ…?」 「はい!綾はけーと命なんで  けーとの盤の事は  何でも知ってます!」 千恵は溜め息をつき 直巳との出会いの経緯を話す。
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