186人が本棚に入れています
本棚に追加
/392ページ
その数時間後…
三人は、居酒屋にいた。
親睦を深めるためと
表してまみりんが、
提案したのだ。
綾は、二つ返事でOKを出し
千恵もまたコクリと頷いた。
「でさーなおくんて
ひどいんだよー!」
酔った千恵の豹変に綾は
少し戸惑ったが
綾も酒が入りテンションは
昇っていく。
「いやーでも魔王の
彼女なんて贅沢ですよー!」
「千恵~あんた
この前の悪魔なバンギャに
食われるよ~」
まみりんの言葉で
千恵は、ハッと気付く。
そうだ…そう言えば…
最近近すぎて
直巳のアノ姿を忘れていた。
他人から見たら直巳は
やはり魔王なのだ。
Chaosのファンのバンギャ達は正直怖い。
見た目もそうだが
“ノリ”が怖いのだ。
シュン達メシアは、取っつきやすいPOPな曲調なので
バンギャじゃない女の子も
恐らく受け入れるだろう。
だがChaosの楽曲は、重厚感があり客を選ぶ気がする…。
その中熱狂的なファンは
暴れ狂う。
まさにサバトだ。
そして
千恵やまみりんが
メシアに恋い焦がれたように
Chaos麺に恋い焦がれている
バンギャは、居るだろう。
そんな中
魔王を千恵が奪ったのだ
ファンからしたら
寝込みに入った泥棒だろう
あの悪魔の格好をした
ファンに凄まれるのを
想像すると…
千恵は身震いを覚えた…。
最初のコメントを投稿しよう!