186人が本棚に入れています
本棚に追加
/392ページ
「じゃ帰るか~」
竜矢が、そう呟いた時
時間は、すでに22時を
回っていた。
皆高田馬場近辺の家なので
終電は、気にはならないが…。
綾を駅まで見送り
千恵とまみりんと竜矢は
三人で栄通りを通り抜ける。
まみりんは、橋まで。
千恵とまみりんの家は
逆方向。
千恵と竜矢の家は、同じ
マンションだ。
竜矢と千恵は、二人で歩く。
無言に
耐えられなくなった竜矢が
千恵に話しかける。
「あのさ。心配かけて
まじごめんな~」
「ん?たっちゃんぽくない~」
千恵は、竜矢の殊勝な台詞に
思わず吹き出す。
「笑うなし~
てか千恵の彼氏て
どんなやつなん~?」
「うーん…
何か変な人」
「はぁ…??」
千恵と竜矢は
マンションのロビーまで
来ていた。
最初のコメントを投稿しよう!