四話 逃げるな!意気地無し!

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「お寺…?」 千恵の呟きを無視し 直巳は、寺へと入って行く。 すると… 「よーうやく来おったか!  小僧!」 威勢の良い怒鳴りと 共に派手な袈裟を着た住職が 現れる。 直巳は、“ケッ”と悪態を ついたが 住職は、無視をし叫びを続ける 「あいつも今楽しみに奥で  待ってるぞ!」 「うるせーよ。」 「相変わらず可愛くないのぉ  まぁよい“直樹”  はよ行け。」 「うるせーよじじい。  言われなくても行くわ。」 直巳は、千恵の手を引き 寺の奥へと進む。 住職は、にこやかな顔で 手をふっている。 でも…また直樹…。 直巳…直樹… 何なの…いや 目の前の直巳を信じる。 千恵は、そう心に誓っていた。
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