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「それは違うよ…」
「え?」
高らかに笑い続ける直巳を見て千恵が反論を始めた…。
直巳は、沈黙し千恵の次の言葉を待つ。
「なおくん負けてると思う!」
その言葉に直巳は
千恵には、見せた事のない
怒りの表情を見せる。
「なんでだよ!!」
「だって!
まだ音楽で
勝ってないじゃん!」
「あいつは死んだ!
俺は生きてる!
それが答えだ!」
千恵は、スーッと深く
深呼吸をした…。
「ばかあああああ!」
静寂な墓地に千恵の叫びが
木霊する。
眠っている霊魂が
目覚めそうな程の魂の叫び…。
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