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「じゃ俺、客に
会って来ます!!」
けーとはウキウキとした表情で家を飛び出す。
それもそのはず。
昨日直巳は、千恵と別れた後すぐに家に帰り
バンド活動を再開しようと
二人を集めて宣言した。
京は相変わらず
無表情であったが
けーとは、飛び上がり喜んだ。
念願のバンド活動ができる…
そう思っただけで
心が躍る。
直巳は直巳で
二人に拒絶されたら…
と言う不安は…
全くなかった。
確信していた。
それに…
この三人でなくちゃだめだ。
それは二人も
同じ気持ちであった。
どこまで行けるかわからないが三人は、ようやく
二度目の一歩を
踏み出そうとしていた。
その裏に千恵の
勇気と思いがあったのは
二人は知らない。
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