22人が本棚に入れています
本棚に追加
自分の実家はアパートです。
狭いので、全員分の布団を敷くには、コタツの中に自分の布団を少し突っ込まないといけません。
コタツの横には円形の小さなゴミ箱が置いてあったんですが、寝ようと思って布団を被ると、何やら白い物が見えるんです。
ちっこいゴミ箱から手が生えてました。
またかよ。
慣れてしまうと、その程度の感想しか出て来ないんですよね。
それはそれで気持ちのいい光景ではないんですが、自分は睡魔に勝てず、すぐに寝てしまいました。
2時間くらい経って、何となく目が覚めたので見てみると、ゴミ箱からは腕がにょっきり、モサッとした後ろ頭がちらちらと見えていました。
小刻みに動いていたような気もします。
自分はそれに興味がなかったので、また眠ってしまいました。
次に起きたら、両肩が出ていました。
モッサリしていたのは頭の髪の毛だったようです。
自分はまた眠ってしまいました。
次に目が覚めた時、体が半分出ていました。
裸でしたから、正面からは見たくないなと思いました。
腰の辺りをフリフリしながら、出ようとしているようでした。
自分は睡魔に負けました。
目が覚めるともういませんでした。
畜生!!写真撮っておくんだった!!
直径15cmのゴミ箱から出て来る全裸の成人の写真……残っていたら、あの幽霊は永遠に笑いを提供してくれた事でしょう。
自分は物凄く勿体ない事をしてしまった。
まぁ、顔が見えないから面白いんでしょうけどね。
最初のコメントを投稿しよう!