最大の愛から最大の憎しみが生じる

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最大の愛から最大の憎しみが生じる

好きな人に振り向いてもらえないという行き場のない欲求、まだ想いを寄せているのに別れなければならない不満。普通の愛情表現で満たされなかった欲求を、自分自身で解決したり、処理することができなくなっているのです。 欲求の暴走が止まらないと、相手の感じていること、また相手の自分への気持ちも全く興味がなくなります。 「自分はあなたのことが好きだ」という、ただそれだけの感情が自立するため、相手の心の中に入り込めればそれで満足してしまうのです。 たとえ相手に嫌われようと、常識ではあり得ない行為に走ろうとも、意中の相手の心から自分の存在がなくならなければ良いという状態です。 簡単にストーカー行為の心理を説明しましたが、歪んだ愛情を持ってしまうには必ず原因があるはずです。ただの「わがまま」で片付けて良いかと言えば、そうではないのです。 それらの異常行動は、非日常的です。正常な精神状態でないとすれば、何らかの精神疾患やトラウマを抱えている可能性は充分にあります。愛情の反対は「無関心」とよく言いますね。彼らは、自分のことを見て欲しいのです。
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