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アラームがなる
時計は夜の8時を差していた
俺「もう8時か」
今日は友達と9時から約束があった
手早く準備を済ませると友達の家へと車を走らせる
俺の住んでいる街は田舎でもなければ都市でもない
だから8時過ぎぐらいなら車も多いし明かりもある
人通りもそこそこだ
15分ぐらい車を走らせたところで歩道を歩く女が目に入った
俺「とりあえず顔面チェックだな」
『【顔面チェック】男性なら一度はしたことがあるのではないだろうか。ようは歩く女性の顔を見ようとする行為である』
すれ違い様に顔を見る
俺「だあぁ!見えんかった!」
咄嗟にルームミラーを確認する
なぜか女はこちらを向いていた
ちょっと見すぎたかな?
しかし、当然ルームミラーでは顔を確認出来ない
俺「残念……次に女の子いたら絶対見てやる!」
名残惜しく、もう一度ルームミラーを見る
相変わらず女はそこに立っていた
俺「ん?」
おかしなことに気付いた
俺は車を走らせている
信号待ちで停まっているわけではない
なのに女はまだルームミラーにうつっていた
不思議に思いもう一度ルームミラーを確認する
俺「っ!」
女はやはりルームミラーにうつっている
しかもさっきより近い
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