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「先輩、部活忙しいですかー?」
忙しいと言われたら、残念だけど、応援団をするつもりはなかった。
「んー?
しばらくは試合の予定もないし、そんな事ないよ?」
どうしたの、と、首を傾げる好美先輩は不思議そう。
「応援団したいんですけど、大丈夫かなって」
「あー、そういえば、そろそろそんな時期だね」
フワフワな笑顔を見せて、先輩は続ける。
「真美もするって言ってたし、立野先輩も言ってたんじゃないかな?
全然大丈夫だよ」
真美はマネージャーの先輩だし、立野先輩はキャプテン。
じゃあ、大丈夫そう。
朋美にオッケーの返事しよー。
「先輩はしないんですか?」
「んー、私はいいよ、見てるだけ」
好美先輩はそう答えると寂しげに微笑んだ。
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