プロローグ

22/54
前へ
/72ページ
次へ
「さあさあ、そこのテーブル席に座ってくれたまえ。おい。健太!裏からお冷や出して持っていけ。」  健太と彼女に対しての態度が明らかに違う店長に腹を立てた健太は文句を言ってやろうと思い店長に近づくが、「馬鹿やろう。裏ってのは厨房の事だ。俺の後ろからお冷や出るわけねーだろ。全く。何年バイトしてんだか。」と文句を言われ出鼻を挫かれてしまう。  健太は肩を落とし「僕はバイトじゃないのに……」とぶつぶつ文句を言いながら裏に向かって歩いて行った。どうやら、文句を言う気力もなくなったようだ。  健太君、可哀想だけどしょんぼりしてる姿も可愛いかも……  彼女は指定されたテーブル席に着いた。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加