プロローグ

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「そっかそっか。でも、礼儀作法がしっかりしているのは凄い事だと思うよ。」  健太はまだ何か言いたげにむずむずしている。 「どうしたの?トイレなら遠慮せずに行きなよ?」  店長に天然と言っていた彼女もやはり天然のようだ。そんな彼女に健太もどう反応するか悩んでいる。 「いや、そうじゃなくてさ。その……ごめん。初デートが喫茶店なんかで。」  健太はそう言い手をテーブルにのせ、バッと頭を下げた。  見方によってはテーブル上で土下座しているようにも見える程豪快な謝罪だ。
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