プロローグ

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 そんな地味な彼女も心の中で浮かれていた。なぜなら、今日は念願の初デートだからだ。  2週間前に大学きってのイケメンの健太にダメ元で告白したら、周りの予想を裏切り見事OKをもらい大学中を驚かせたのである。  あの時は本当にビックリしたな。今でも夢みたい。確かに私じゃ釣り合わないかもしれないけど、頑張って綺麗になってみせる。とりあえず、健太君の好みの芸能人を訊いてその人のメイクを真似して……  様々な考えを頭の中に回しながら彼女は待ち合わせ場所の駅に向かって行く。
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