プロローグ

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 彼女の目が目的地である駅を捉えた時には既に健太は待っていた。  待たせちゃった……急がなきゃ。そう思い、駅前の交差点を渡ろうとするが  プップー  クラクションを鳴らしながらトラックが突っ込んで来ている。  あっ……危ない。よけなきゃ……。  そう思い動こうとするが体が動かず交差点の真ん中で立ちすくんでしまう。  彼女はトラックにひかれることを覚悟し目を閉じ来たるべき衝撃に対して体に力を入れる。  そして、次の瞬間  ドン
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