プロローグ

6/54
前へ
/72ページ
次へ
 どどど…どうして私の上に男が居るの?何で?どうして?と焦っている彼女に対し上から「大丈夫か?」と言う声が降ってきた。  しかし、女の口からは何も発せられない。男はその状況を察したのか 「君は車道の信号が黄色、歩行者信号が赤の状況で交差点を渡ろうとした。その時、ギリギリ信号を通過しようとしたトラックが君に向かって突っ込んできた。それで、ひかれそうな状態の君を俺が突き飛ばして助けた。OK?」とわかりやすく説明した。  その説明に対し彼女は2、3回頷く。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加