プロローグ

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 彼女が駅で待つ健太に近付くと健太も彼女の存在に気付いたのか小走りで向かってきた。それにあわせて、彼女も小走りで健太に近付き申し訳なさそうに両手をあわせ謝った。 「気にしないで。急いで信号無視してトラックにひかれそうになるより全然ましさ。君は僕の大切な人なんだからね。」  と嫌な顔ひとつせず、にっこりと笑いかける健太。  そんな健太の言葉を聞いた彼女は「もしかして、みっ見てたの?」と身をこわばらせたのであった。
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