プロローグ

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「ほら見て、梓が目を開けたわ!」 「本当だ。ほ~ら梓~、お父さんだぞ~」 私は七尾みずき。 そんな“梓”という名前ではない。 というか誰? この人がお父さん?なら、こっちの女の人がお母さん? 誰の? え、私? おかしい…私の両親はこんな漫画チックな顔ではない。 平凡ながら人柄の良さが滲み出ている、そんな人達だったはず。 というかもう、全てがおかしい。 なんで私は上手く喋れないの? なんで私の身体は自由に動かないの? なんでこの人達は大きいの? なんでこの人達…見覚えのある漫画の絵柄なの? .
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