第1章 日々

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実家から遠い大学に通うため、和馬は一人暮らしをしていた。 毎朝同じことを繰り返すこの生活ももう3年目だ。 時間の流れの速さを思いつつ、溜め息が零れ出た。 食器を片づけ、出発までの時間をテレビを見て過ごすことにした。 グレーの小さな座イスに腰を掛け、朝のニュース番組を見ながらあることを思い出し、 「そろそろ就職活動はじめないとな」 ぼんやりとした目をテレビの画面に向けながらそう呟いた。
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