第1章 日々

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アパートから外に出て昇って間もない太陽をみると、なんだかほっとできた。 さっきのは一体何だったんだろうとは、もはや思っていない。 僅かな時間そこに留まり、心の中で小さく気合を入れた。 それから新鮮な朝陽を体中に浴びて、まっすぐ駅を目指して歩いた。 歩いているうちに違和感のことなどきれいに忘れてしまっていた。 いや、むしろ少しだけだが気分が良い気がした。 それは本当に些細な変化だが、足取りは軽かった。
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