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―――ゴス
闇の中に落ちていた意識が痛みによって覚醒する
「なぁに寝てんだ柴山」
顔をあげると眉間にシワを寄せた男性がこちらを見下ろしている
「…さぁせん…」
そう言って黒板に目をやる
白や黄色のチョークできれいにまとまって書かれている
「Sin、Cosとか何なんだし…」
とりあえずノートに写し始める
ポンポン
突然肩を叩かれる
多分後ろの席に座ってる笹川だろう
「浩介なに注意されてんだよ
なんだなんだー?
深夜アニメでも見てたのか?」
「んなわけねぇだろ」
再び襲ってくる眠気に目をこすりながら答える
「チッ!外れたか!」
…やつはおれをなんだと思ってるんだ
キーンコーンカーンコーン
チャイムである
どうやら授業の大半を居眠りに費やしてしまったらしい
周りの生徒が帰りの支度をしている
今日は1学期最後の授業なのだ
つまり学校は四時間で終わる
「よしHRバックレて帰るか」
おれは教室をあとにした
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