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「し……ぬ……!」
ドサッ――――……!
身体に激痛が走り、微睡みに精神が飲み込まれた。
……誰かの声が聞こえる。
「……か?し……のか?……おい、起きろ!」
微睡みの中を彷徨っていた俺の頬に、再び痛みが走る。
「いってぇ……なぁ!?」
眼を開けると、そこには風に揺れる金色の髪を掻き分けながら、俺を見下ろす少女の姿があった。
身長は160ぐらいだろうか?
前髪に右目は隠れ、腰まで伸びるロングヘアー。
純白で袖や首元が青色のローブを身につけ、首には高そうな白く輝く指輪をぶら下げている。
何より驚くのは、その瞳で……
一切の濁りのないブルーアイ、まるで青空を見ているようだ。
とんだ間抜け顔をしていたのか、少女の顔が少し綻ぶ。
「随分と高い所から落ちてきたなぁ。何だ?鳥にでも成りたかったのか?」
不思議な雰囲気を持つ奴だ。まぁ、ただ天然なだけかもしれんが……
「鳥にでもって……てか……お前、パンツ丸見えだぞ」
少女は何も言わず、俺の腹を蹴り付け距離を開ける。
「ぅ……あ。何すんだこの女!」
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