出会い

3/11
前へ
/98ページ
次へ
「し……ぬ……!」 ドサッ――――……! 身体に激痛が走り、微睡みに精神が飲み込まれた。 ……誰かの声が聞こえる。 「……か?し……のか?……おい、起きろ!」 微睡みの中を彷徨っていた俺の頬に、再び痛みが走る。 「いってぇ……なぁ!?」 眼を開けると、そこには風に揺れる金色の髪を掻き分けながら、俺を見下ろす少女の姿があった。 身長は160ぐらいだろうか? 前髪に右目は隠れ、腰まで伸びるロングヘアー。 純白で袖や首元が青色のローブを身につけ、首には高そうな白く輝く指輪をぶら下げている。 何より驚くのは、その瞳で…… 一切の濁りのないブルーアイ、まるで青空を見ているようだ。 とんだ間抜け顔をしていたのか、少女の顔が少し綻ぶ。 「随分と高い所から落ちてきたなぁ。何だ?鳥にでも成りたかったのか?」 不思議な雰囲気を持つ奴だ。まぁ、ただ天然なだけかもしれんが…… 「鳥にでもって……てか……お前、パンツ丸見えだぞ」 少女は何も言わず、俺の腹を蹴り付け距離を開ける。 「ぅ……あ。何すんだこの女!」
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

269人が本棚に入れています
本棚に追加