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「それは、こっちの台詞だぞ。まさか、会って早々セクハラをされるとはな……それより」
さっき開けた距離を縮め、俺の顔を覗き込む。
「漆黒の髪に瞳か……お前人間なのか?」
「こっちも会って早々、化け物扱いされると思わなかったよ」
口をへの字に歪ませ、小さい声で謝罪する。
「で……聞きたい事が山ほどある。ここは、ど――
「お前……私の召喚獣になってくれないか?」
「あっ?」
(何言ってんだこの女?)
ポケットから杖を取出し、何やら地面に書き始める。
「召……喚……獣……っと、こう書くものなんだが」
「おい……やっぱ俺の事人間って思ってないだろ……最後に獣ってついてるぞ」
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