118人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
いや!
でも、もしこのことがバレて
得体の知れない秘密結社なんかに
身を追われるなんてことになったら…
などとアニメの見過ぎな俺だが
やはりバレるのはなんとなく
マズそうだから隠すことにしよ。
「母さん。僕はいつもの僕だよ!まだ小学…
(…何年生なんだ?
そういや今何歳なんだろ。)
小学ウン年生なんだから!」
(おいおいおい!僕なんて何年ぶりだよ。は、恥ずかしくなんか、ないんだからね!?)
「そうよね~?優君まだ小学三年生だもんね!」
(おぉ!さすが母さん!以心伝心だ。)
「うん!」
と可愛げのある返事をし、
子供っぽさを強調するために
元気よく頷く。
「さぁ優君。そろそろ学校の時間よ?準備しなさいね。」
あぁ~。そういや学校いかなきゃマズいよな。フッフッフ!高校生の学力を見せてやる!!
とみんなを驚かせる学力の自分の
姿を想像してにやけている俺は
やはり気持ち悪いのだろう。
母さん、来月からの仕送りはいりません。
最初のコメントを投稿しよう!