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「冗談よ冗談。イチモツが透視出来るのは本当だけど」 「やっぱり透視出来るんだ!」  日本中、いや、世界中の男子諸君。人夢儚は今、自分が、男子であるならば一度は憧れたことのある、透視能力を持っていることを暴露したぞ。奴から異象を奪い取るんだ。今こそ立ち上がれ!  でも股間は立ち上がらないでね。それと異象の強奪方法は、自分で調べてね。そんなのあるのか知らないけど、ね。 「でもあれよ? 透視と言っても、透けて見えるわけじゃなくて、大きさ、能力の情報が伝わってくるだけよ。少しは安心した?」  いや、大きさ、能力の情報が伝わるって、逆に透けるより危ないよ。物理的に得られる情報の領域を逸しているよ、それは。  そして、そうなると日本中、世界中の男子諸君。僕は君等に謝る必要がある。  どうやら、僕等が若きに憧れた恥部の透視は今回、叶わぬものだということが判明した。早とちりによる誤り、心からお詫び申し上げます。 ごめんなさい。
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