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「それなら、教えてください。どうすれば僕は、異象から解放されるんですか?」
苦渋の選択。心が痛む。でもこうする他ないじゃないか。可能性を0にしてしまうぐらいなら、そんな手掛かり、捨てる他、ないじゃないか。
1の可能性を信じる他、ないじゃないか。
だから僕は!
僕の為に! いだきの為に!
手掛かりを捨てる!
「そう焦らないの。異象から解放されるには、異象と対面して打ち勝つ他、無いんだから」
相変わらず、この人は僕の心を見透かしているようだ。そうだ、な。心を落ち着けないと。
僕はゆっくりと呼吸を整えた。
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