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「嘉一後ろッ!!!!」
突然響いた声に、咄嗟に後ろへと首を回してみれば。
「誰が弱いって!?以蔵ぉぉぉ!!」
ざぁっ。
嘉一の顔から、まるで一思いに血を抜かれたかと思うほど、血の気が引く。
今まで幾度も殺そう殺されそうな状況に陥ることは幾度となくありはしたが、流石にこんな鬼気迫るような顔など見たことが、ない。
刀を振り上げられて、ここまで本気で(殺される)と思ったことも、なかったのだ。
そして、
「…………っ……!」
勿論、殺したことも、なかったに決まっているじゃないか。
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