日常が終わる夜

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僕らは森の中を歩いてた じっとしてても仕方ないし、とりあえず森を抜けようと話がついた。 「お兄ちゃん…」 「大丈夫?はよ抜けたいんやけどな…」 道という道はない 木々の間を突き進んでいるだけ 遠くに何か明かりが見えるわけでもなく、月明かりだけが僕らを照らしてる。 何時間歩いたかわからへん… ただ今は、この森を抜け出してメンバーと合流したい。 それが僕の今一番の目標や 「あ、お兄ちゃん。アレ」 「……なんや、アレ」 楓が見つけたもの、それは遠くの方で光が見えた。 ただ何か違和感を感じたのは、それが普通の光やない青白い光やった。 「楓、どうする…?」 「今はアレを目的地にするしかないんやない?」 楓の考えはごもっともやった。 僕らは青白い光を目指して、また森の中を突き進んで行った。
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