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同じ頃――
『―…という訳だ!わかったか?』
わかるも何も、まだ俺らは理解が出来てへん。
俺らがお前らの生まれ変わり?
そんな阿保な話があるかいな…
『裕は、信じきれてないようだな』
「…心の中読めるんかいな」
『ワシ等はお前達の中にいるからな!』
こんな夢のような話、信じられるか?
俺らがまだこの現状に悩まされている間にも、一刻一刻とその時は迫っていた。
『さて…そろそろ時間だ』
『お。もうそんな時間やったんか!』
『もう少し、この姿でいたかったなぁ』
俺達の考えなんか無視で、事は進んで行く。
豊臣達の周りを光が包み込み、眩しいくらいの光を発している。
目を開けた時には、豊臣達はおらんかった。
『ワシらは、お前達の力になんで!』
「……篭手?」
『そうそう。俺らを引き継ぐ者達よ』
「え?…刀槍?」
『ふん…目覚めさせてやろう』
「鎌、か」
俺らの前にそれぞれ武器が現れたんや
皆違う形、それぞれの特徴を生かすように。
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