覚醒と現実

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そんなやり取りに気を引かれてて、今川さん達の異変に気づかへんかった。 いつの間にか今川さん達の周りには光が集まり、目を開けられんくらい眩しかった。 『もう目を開けてよいぞ?』 その言葉に誘われるように目を開けると、目の前には… 『まろの生まれ変わりはそなたじゃ』 「せ、扇子?しかも大きない?」 武器といえるんやろか? 大型の扇子が僕の目の前にあった 『ま。頑張ってくれよ』 「なんや軽いなぁ、…大剣か」 『時間もなさそうだな……章大、頼んだぞ』 「え、ぼ、僕?……刀」 『俺の闘志、すばるに託す!』 「……二槍やな、コレ」 僕だけやなく、皆の元にも武器があった。 僕らが手を伸ばし武器を手にすると、光は消え手にずっしりと重さが伝わった。 『よし、時間だ。俺らはいつもお前達の側にいる。忘れるな』 『他の皆にもよろしくな!』 伊達さんと真田さんの言葉直後、今度は僕らを光が包み込んだ。 そして、光が消えるとその場所には何もなかったかのように風が吹き込んだ。
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